水色はおす麦色はめす ペアの しおからとんぼ、むぎわらとんぼ
祝日の中学校のグランドは 夕日が溜まって湖になる
ゆふやけの土手に手をふる少年の 夏の終はりへ伸びてゆく影
きみがいだく杏子のようなさみし さを置いてけぼりに春はたけゆく
振り向いてみても土手には ぽっかりと やっぱり誰もいない夕焼け
駄菓子屋の脇の小道の夕映えのポ ストへ封書投函にゆく
街角は思い出よりも 古びてて思ったよりも 雪が似合った
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